日経平均は392円安と4日ぶり大幅反落、利益確定売り続き下げ幅を拡大=6日後場

 6日後場の日経平均株価は前日比392円62銭安の2万9696円63銭と4営業日ぶりに大幅反落。朝方は、5日の米国株式市場でNYダウが最高値を更新した流れを受け、3万208円89銭(前日比119円64銭高)と高く寄り付いたが、前日までの3連騰で利益確定売りも出やすく直後に伸び悩み、いったん下げに転じた。その後の戻りは限定され、再度マイナス圏入りした。時間外取引の米ダウ先物安なども重しとなり、利益確定売りが続き、後場終盤には2万9665円86銭(前日比423円39銭安)まで下げ幅を拡大する場面があった。

 東証1部の出来高は11億3587万株、売買代金は2兆4943億円。騰落銘柄数は値上がり248銘柄、値下がり1897銘柄、変わらず45銘柄。

 市場からは「きっかけは何であれ、本質的には日経平均が3日間上昇し、3万円大台に乗せたことで玉外しの動きが出た。それも利益確定売りが予想以上に広がったことで下げも大きくなったのだろう。ただ、短期的なトレードであり、下がればまた戻ってくるとみている」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も売られた。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もさえない。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株や、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も値を下げた。

 半面、マネックスG<8698.T>、SBI<8473.T>、松井証<8628.T>などの証券商品先物株が堅調。

 個別では、JTEC<3446.T>、しまむら<8227.T>、JIA<7172.T>、日本CMK<6958.T>、薬王堂HD<7679.T>などの下げが目立った。半面、スタジオアリス<2305.T>、キユーピー<2809.T>、イソライト<5358.T>、ビックカメラ<3048.T>、GLM<3486.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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