日経平均は21円安と反落、引けにかけ下げ幅縮小で一時プラス転換する場面も=8日後場

 8日の日経平均株価は、前日比21円81銭安の2万9708円98銭と反落して取引を終えた。朝方から売りが先行し、日経平均株価は午前9時42分に、同214円37銭安の2万9516円42銭を付けた。その後も軟調に推移して前場の取引を終えた。後場の前半もさえない動きだったが、時間外取引での米株価指数先物が、引き続き堅調に推移し、中国・上海総合指数が午後の取引で反発に転じたことが刺激材料にとなり、下げ渋る動きとなった。株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに、午後2時54分には、同14円00銭高の2万9744円79銭とプラス転換し、きょうの高値を付ける場面もみられた。外国為替市場では、ドル・円相場が109円60銭台で、朝方に水準からはやや円高方向にある。東証1部の出来高は11億3446万株、売買代金は2兆5445億円。騰落銘柄数は値上がり285銘柄、値下がり1883銘柄、変わらず22銘柄だった。

 市場では「米10年物国債の利回りが1.6-1.7%で高止まりするなか、米国株も不安定な値動きで、一部の機関投資家は利益確定売りを出しているようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が下落。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も安い。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も軟調。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も下げた。東証業種別指数は、29種が下落、4業種が上昇している。

 個別では、三光合成<7888.T>、リソー教育<4714.T>、Wスコープ<6619.T>、ユーグレナ<2931.T>、ヒトコムHD<4433.T>などが下落。半面、ワタベ<4696.T>(監理)、ウイングA<4432.T>、シュッピン<3179.T>、武蔵精密<7220.T>、シルバーライフ<9262.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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