<相場の読み筋>6月18日

2021/6/18 7:45

 17日の米国株式は、NYダウが前日比210.22ドル安の3万3823.45ドルと4日続落、ナスダック総合指数は同121.666ポイント高の1万4161.350ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億9595万株、ナスダック市場が53億3218万株だった。前日16日に公表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利予想で、23年に2回の利上げ見込みが示されたことが引き続き意識された。景気敏感株が売られ、NYダウは一時、405ドルを超える下げをみせる場面もあった。一方、米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)したことを受け、相対的な割高感が後退したハイテク株に物色の矛先が向かい、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やアップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>などが買われ、ナスダック総合指数の上昇を支えた。

 18日の東京株式は反発後、堅調な展開か。きのう17日の日経平均株価は、下げ渋る動きをみせていたこともあり、買い優勢のスタートとなりそう。現地17日の米国株式市場で、NYダウは4日続落となったものの、ナスダック総合指数が反発し、史上最高値に迫る動きをみせたことも支えになるとみられる。新型コロナウイルスワクチン接種の拡大による景気回復への期待感も意識されそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(17日は110円59-60銭)、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の前半(同132円20-24銭)と円高に振れている。17日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>、日産自<7201.T>などが、17日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、17日の大阪取引所清算値比125円高の2万9125円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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