日経平均は54円安と3日続落、朝高後に下げ転換、週末で材料乏しく先物売りに軟化=18日後場

 18日後場の日経平均株価は前日比54円25銭安の2万8964円08銭と3日続落。朝方は、17日の米ナスダック総合指数の上昇を受け、ハイテク株などに買いが先行し、2万9136円74銭(前日比118円41銭高)と高く寄り付いた。伸び悩んだ後に切り返す場面もあったが、買いは続かず、後場入り後には下げに転じた。日銀はきょうの金融政策決定会合で現状の金融緩和策の維持を決定(午後零時30分報道)し、想定通りの内容で影響は限定的だった。ただ、週末で新規の手掛かり材料に乏しなか、株価指数先物に断続的な売りが出て、大引け間際に2万8957円98銭(同60円35銭安)まで軟化した。

 東証1部の出来高は15億1255万株、売買代金は3兆5356億円。騰落銘柄数は値上がり540銘柄、値下がり1570銘柄、変わらず83銘柄。

 業種別では、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も軟調。第一生命HD<8750.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も売られた。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株も値を下げた。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も安い。

 半面、テルモ<4543.T>、島津製<7701.T>、HOYA<7741.T>などの精密株が堅調。任天堂<7974.T>などのその他製品株も高く、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、スクリン<7735.T>などの電機株買われた。中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株も引き締まった。

 個別では、アジア投資<8518.T>、GMB<7214.T>、日ピラ工<6490.T>、パーク24<4666.T>、フォーカス<4662.T>などの下げが目立った。半面、MSJP<6539.T>、三井ハイ<6966.T>、バイタルKS<3151.T>、大倉工<4221.T>、大同工<6373.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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