日経平均は34銭高と小反発、前日終値近辺での小動きで売買代金は2兆円割れ=24日後場

 24日後場の日経平均株価は、前日比34銭高の2万8875円23銭と小反発して取引を終了した。朝方は売り先行でスタートしたものの、時間外取引で米株価指数先物が上昇したことを受け、上昇に転じた。午前11時8分には、同60円45銭高の2万8935円34銭を付ける場面もみられた。ただ、積極的に売買を手がける投資家は少ないもようで、動意に乏しい展開となった。後場に入り、見送りムードが強まり、弱含みで推移する時間が長かったが、取引間際にプラスとなった。為替市場では、ドル・円が1ドル=110円80銭台(23日は110円87-89銭)で、午後に入り、やや円高方向にある。東証1部の出来高は8億4248万株で、売買代金は1兆9475億円と14日(1兆9646億円)以来、8営業日ぶりに2兆円を割り込んだ。騰落銘柄数は値上がり924銘柄、値下がり1155銘柄、変わらず125銘柄だった。

 市場では「米国金利上昇への警戒から、積極的に買い上がる状況にはなく、当面はテーマ株や個別銘柄への物色が中心になりそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が上昇。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株が高い。テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が堅調。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も上げた。東証業種別指数は33業種のうち、15業種が上昇、18業種が下落した。

 個別では、DLE<3686.T>、オリバー<7959.T>(監理)、クレオス<8101.T>、イーレックス<9517.T>、野村マイクロ<6254.T>などが上昇。半面、タムラ製<6768.T>、Jリース<7187.T>、エスクリ<2196.T>、MDV<3902.T>、アトラエ<6194.T>などが下落している。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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