日経平均は149円高と続伸、買い一巡後は伸び悩む、米CPI控え持ち高調整売りも=13日後場

 13日後場の日経平均株価は前日比149円22銭高の2万8718円24銭と続伸。朝方は、米4-6月期決算発表の本格化を前に好業績期待から、12日の米国株式が連日で最高値を更新した流れを受け、買い優勢で始まった。株価指数先物買いを交えて上げ幅を拡大し、一時2万8852円31銭(前日比283円29銭高)まで上昇する場面があった。一巡後は、利益確定売りに伸び悩み、後場終盤にはこの日の安値水準となる2万8699円04銭(前日比130円02銭高)まで押し戻された。その後の戻りは鈍く、引けにかけて同安値近辺でもみ合った。13日に米6月CPI(消費者物価指数)の発表を控え、持ち高調整売りとの見方もあった。

 東証1部の出来高は9億5752万株、売買代金は2兆1801億円。騰落銘柄数は値上がり1642銘柄、値下がり468銘柄、変わらず82銘柄。

 市場からは「海外勢は個別でパラパラと動いている程度で、大きなアクションはほとんどない。ネタ不足で、米CPIや米企業決算を控え、動きづらいようだ」(欧州系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も買われた。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、板硝子<5202.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株も高い。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、中部電力<9502.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株も高い。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も値を上げた。

 半面、ヤマトHD<9064.T>、SGHD<9143.T>などの陸運株が軟調。空運株では、ANA<9202.T>がさえない。エムスリー<2413.T>、HIS<9603.T>などのサービス株や、任天堂<7974.T>、ミズノ<8022.T>などのその他製品株も安い。

 個別では、タマホーム<1419.T>、デザインワン<6048.T>、コスモス薬<3349.T>、多木化学<4025.T>、レノバ<9519.T>などの上げが目立った。半面、ダントーHD<5337.T>、東京機<6335.T>、インターアク<7725.T>、DLE<3686.T>、ローツェ<6323.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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