<相場の読み筋>8月4日

2021/8/4 7:45

 3日の米国株式は、NYダウが前日比278.24ドル高の3万5116.40ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同80.226ポイント高の1万4761.295ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億1825万株、ナスダック市場が40億169万株だった。米6月の製造業受注が前月比1.5%増となり、市場予想平均の同1.0%増を上回った。新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念されるなか、景気回復への警戒感が後退する格好となった。また、米10年物国債の利回りが、下げ止まりの動きをみせたことも支えだった。NYダウ採用銘柄では、IBM<IBM>やアムジェン<AMGN>、スリーエム(3M)<MMM>などが、値上がり率の上位に入っている。

 4日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価はきのう3日、下げ渋る動きをみせていたことや、現地3日の米国株式が上昇したこともあり、買い先行スタートとなりそう。ただ、足元で上値の重い展開が続いていることから、戻りは限られそう。トヨタ<7203.T>が午後1時に、22年3月期第1四半期(21年4-6月)の連結決算を発表する予定で、同社の業績動向を見極めたいとして、模様眺めムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円近辺(3日は109円21-23銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の前半(同129円71-75銭)と円高に振れている。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ZHD<4689.T>、クボタ<6326.T>、キヤノン<7751.T>などが、3日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所清算値比90円高の2万7670円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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