<新興国eye>前週の上海総合指数、景気刺激期待や不動産セクター買いで反発=BRICs市況

新興国

2021/8/16 9:33

 前週(9-13日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の13日終値が6日終値比1.68%高の3516.299となり、反発した。

 週明け9日の指数は反発して始まり、11日まで3日続伸した。

 9日は、7日発表の7月貿易収支で輸出と輸入の伸びがいずれも市場予想を下回ったことに加え、9日発表の7月PPI(生産者物価指数)が市場予想を上回り、生産コスト上昇による企業利益の悪化と景気回復ペースの鈍化懸念が強まり、政府の景気支援策期待で買いが優勢となった。

 10日は、景気支援策への期待感が持続し、買いが続いた。

 11日は、多額の債務を抱える中国不動産開発大手の中国恒大集団が一部事業の売却を検討していることが好感され、不動産や銀行セクターが物色された。

 12日は反落し、週末13日も値を下げ、続落した。

 12日は、7月新規人民元建て融資が予想以上に減少したことを受け、流動性懸念が広がり売り優勢となった。

 13日は、半導体大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)が売られ、指数の下げを主導した。

 今週(16-20日)の株式市場は、引き続き、米中関係や国内外のデルタ株感染拡大とワクチン接種の動向、世界経済の動向、海外の金融市場の動向、国内では政策引き締めの動きや人民元相場、原油などのコモディティ相場などが注目される。主な経済指標の発表予定は16日の7月鉱工業生産と7月小売売上高、1-7月都市部固定資産投資など。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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