日経平均は300円高と大幅続伸、先物主導で上げ幅拡大に2万8000円回復、月末安に歯止め=31日後場

 31日後場の日経平均株価は前日比300円25銭高の2万8089円54銭と大幅続伸。2万8000円台を回復し、7月15日(終値2万8279円09銭)以来1カ月半ぶりの高値水準となり、昨年9月以降、11カ月続いていた月末(月内最終取引日)安に歯止めがかかった。

 朝方は、30日のNYダウ安を受け、景気敏感株中心に売りが先行し、前場の早い段階で2万7602円21銭(前日比187円08銭安)まで下落した。月末安アノマリー(説明のつかない法則)も心理的な重しとなった。一巡後は持ち直し、いったん小幅高に転じたが、前引けにかけてはマイナス圏で停滞した。後場は、先物主導で再びプラス圏入りし、上げ幅を拡大し、終盤には一時2万8158円95銭(前日比369円66銭高)まで上昇した。月末安アノマリーをにらんで売った向きの買い戻しが入り、指数上昇につながった。時間外取引の米株価指数先物高も支えとして意識された。

 東証1部の出来高は12億3524万株、売買代金は3兆137億円。騰落銘柄数は値上がり1047銘柄、値下がり1017銘柄、変わらず125銘柄。

 業種別では、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が上昇。テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、楽天グループ<4755.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株も高い。リンナイ<5947.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株も堅調。第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株や、富士フイルム<4901.T>、三井化学<4183.T>などの化学株も値を上げた。東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>、アドバンテスト<6857.T>などの電機株も買われた。

半面、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、京王<9008.T>、小田急<9007.T>、近鉄GHD<9041.T>などの陸運株が軟調。東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も安い。T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も売られ、INPEX<1605.T>などの鉱業株もさえない。

 個別では、ダイコク電<6430.T>がストップ高となり、関西スーパー<9919.T>(前場に一時ストップ高)、GセブンHD<7508.T>、インプレス<9479.T>、乾汽船<9308.T>などの上げも目立った。半面、大東建<1878.T>、オルトプラス<3672.T>、福井コンH<9790.T>、内田洋行<8057.T>、グローバルK<6189.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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