日経平均は158円安と4日ぶり反落、下げ渋りも戻り限定、値下がり銘柄数1800近い=15日後場

 15日後場の日経平均株価は前日比158円39銭安の3万0511円71銭と4営業日ぶりに反落。朝方は、14日の米国株安を受け、きのう約31年1カ月ぶりの高値水準に浮上した反動で利益確定売りが先行した。次第に下げ幅を拡大し、前場終盤には3万0347円30銭(前日比322円80銭安)まで下落した。日本時間午前11時に発表された中国8月鉱工業生産や中国8月小売売上高が伸び鈍化で市場予想を下回り、重しとして意識された面もある。一巡後は株価指数先物買いを交えて下げ渋り、後場前半には3万0573円41銭(同96円69銭安)まで引き戻した。ただ、買いは続かず、大引けにかけては利益確定売りに上値を抑えられ、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は12億572万株、売買代金は3兆1502億円。騰落銘柄数は値上がり329銘柄、値下がり1783銘柄、変わらず76銘柄。

 業種別では、三井不<8801.T>、東建物<8804.T>、野村不HD<3231.T>などの不動産株が下落。野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も売られた。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株も軟調。三井金<5706.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401.T>、東鉄鋼<5445.T>などの鉄鋼株も安く、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も値を下げた。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、ユナイテド海<9110.T>などの海運株が上昇。

 個別では、東京機<6335.T>が3日連続のストップ安となり、プロレドP<7034.T>もストップ安。タカショー<7590.T>、LinkU<4446.T>、エニグモ<3665.T>などの下げも目立った。半面、ヤーマン<6630.T>、ブラス<2424.T>がストップ高となり、サインポスト<3996.T>、川西倉<9322.T>、ギフト<9279.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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