近鉄エクスプレスが年初来高値、野村証は「BUY」継続、目標株価は3900円に引き上げ

株式

2021/9/15 15:50

 近鉄エクスプレス<9375.T>が4日続伸、123円高の3015円まで買われ、3月29日につけた年初来高値2922円を更新した。野村証券では14日付で、投資判断「BUY」(買い)を継続、目標株価は3700円から3900円に引き下げている。

 「航空貨物は製造業のサプライチェーンの混乱に伴う緊急輸送やクリスマス商戦に向けた輸送の増加が見込める」とし、同証券では従来予想に比べ航空貨物の需要が22年3月期中は高い水準が維持できると見直し、業績予想を上方修正するとしている。目標株価3900円は、22年3月期予想基準PER11倍程度で評価されている。市場平均に対し、約40%ディスカウントされている。

 従来予想に比べて業績の減速が後ずれし、23年3月期予想の営業減益率が高まった点が考慮されている。一方で、22年3月期下期以降は緊急輸送的なニーズは減少していくものの、最終需要となる家電、自動車などの販売が大きく落ち込むリスクは小さく、航空貨物の需要が大きく調整する可能性は低いと見ているという。また、旅客便の回復とともに現在利用されている旅客便を用いた貨物専用便が減少することから、全体の貨物スペースは増えにくく、そのため、23年3月期も航空需給のタイト感は継続する可能性が高いと見るとしている。

 同証券では連結営業利益について、22年3月期419億6100万円(前期比22.8%増、従来355億円、会社側計画は317億円)、23年3月期367億円(従来327億円)、24年3月期371億円(同346億円)と試算している。

 15日の終値は、前日比123円高の3015円。

提供:モーニングスター社

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