<相場の読み筋>9月22日

2021/9/22 7:45

 21日の米国株式は、NYダウが前日比50.63ドル安の3万3919.84ドルと4日続落、ナスダック総合指数は同32.495ポイント高の1万4746.398ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億695万株、ナスダック市場が45億78万株だった。朝方は、前日20日に大幅安となった反動や、短期的なリバウンドを狙った買いが先行した。ただ、中国・恒大集団の資金繰りへの懸念が拭えないことや、22日にはFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されることもあり、様子見姿勢が強まった。不安定な値動きのなか、NYダウは下げに転じた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、テスラ<TSLA>やエヌビディア<NVDA>、アップル<AAPL>などが堅調で、同指数の上昇を支えた。

 22日の東京株式は、模様眺めムードが広がりそう。引き続き、中国・恒大集団の経営問題が世界経済に与える影響が不透明で、不安定な相場つきとなることも想定される。また、日本では、金融政策決定会合後に黒田東彦総裁の記者会見が、米国では現地22日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見もあることから、積極的な売買は控えられるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の前半(21日は109円63-65銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の前半(同128円55-59銭)と円高方向に振れている。21日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キリンHD<2503.T>、パナソニック<6752.T>、TDK<6762.T>などが、21日の東京終値に比べ高い。21日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、21日の大阪取引所清算値比20円高の2万9780円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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