いよいよ自民党総裁選――関連銘柄・高市編

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2021/9/29 7:30

 日本初の女性宰相を目指す高市早苗前総務相。議員や党員の支持獲得では河野・岸田の2強に後れを取るものの、マーケットの期待は小さくない。関連テーマも多く、逆転勝利を収めれば急騰する銘柄もありそうだ。

市場は待望、物色テーマ豊富

 高市氏は安倍晋三前首相の経済政策であるアベノミクスの継承者の位置付け。2%の物価目標を維持し、財政面ではプライマリーバランスの黒字化を棚上げして大胆な経済対策を打ち出す構え。水害や震災対策、送電・通信網の強じん化といった項目を中心に、10年間で100兆円を投じる考えを示している。

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 防衛分野も含め、ゼネコンなどのオールドエコノミーが脚光を浴びる可能性がある。一方、ロボットや半導体といった成長領域にも重点を置くスタンスで、国産量子コンピューターの開発支援を視野に入れる。また、エネルギー分野では「小型核融合炉」の国家プロジェクト化に意欲的。サイバーセキュリティーにも明るい。

 このほか、個別政策では持続教育(リカレント教育)やIoT(モノのインターネット)機器のペネトレーションテスト(ぜい弱性検査)の費用補助、女性医療におけるマイクロ波マンモグラフィーの普及、廃ソーラーパネルのリサイクル技術開発などを挙げている。さらに、自民党のオートバイ議員連盟の発足メンバーの1人でもあり、二輪関連株も浮上するかもしれない。

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<主な高市関連銘柄>

・水害・震災対策

 大成建(1801)、大林組(1802)、清水建(1803)、鹿島(1812)、不動テトラ(1813)、日基礎(1914)、ライト工(1926)、日特建(1929)、東京綱(5981)、技研製(6289

・防衛

 菱重工(7011)、川重(7012)、IHI(7013)、カーリットH(4275)、豊和工(6203)、石川製(6208)、東京計器(7721)、日アビオ(6946・(2))、細谷火工(4274・JQ)

・サイバーセキュリティー

 デジアーツ(2326)、FFRI(3692・M)、ラック(3857・JQ)、アズジェント(4288・JQ)

・量子コンピューター 

 NEC(6701)、富士通(6702)、NTT(9432)、日本化(4092)、HPCシス(6597・M)、santec(6777・JQ)、エヌエフHD(6864・JQ)、Fスターズ(3687)、ユビキタAI(3858・JQ)、テラスカイ(3915

・小型核融合炉

 助川電気(7711・JQ)、神島化工(4026・(2))、日新電(6641

・その他

 ペネトレーションテスト――扶桑電通(7505・(2))、SIG(4386・(2))、ユナイトG(4486・M)、バルクHD(2467・名セン)

 リカレント教育――TAC(4319)、BBT(2464)、アルー(7043・M)

 マイクロ波マンモグラフィ――凸版(7911)は神戸大学発のベンチャーに出資

 廃ソーラーパネルのリサイクル――エヌピーシー(6255・M)

 二輪――バイク王(3377・(2))、SHOEI(7839)、デイトナ(7228・JQ)、ZOA(3375・JQ)

(写真:123RF)

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