<相場の読み筋>10月5日

2021/10/5 7:45

 4日の米国株式は反落した。NYダウが前週末比323.54ドル安の3万4002.92ドル、ナスダック総合指数が同311.212ポイント安の1万4255.485ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億125万株、ナスダック市場が52億9420万株だった。4日の香港株式市場で、中国・恒大集団および傘下の不動産企業の株式取引が一時停止され、同集団に対する先行き不透明感から日欧の株式が下落。米国市場も、その流れを受け売りが先行した。また、米政府の債務上限問題に対する不透明感もあり、NYダウは一時、500ドルを超える下げをみせる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やアマゾン・ドットコム<AMZN>、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>などが下落し、同指数の重しとなった。

 5日の東京株式は続落後、下値模索の展開か。相場の地合いが悪化するなか、現地4日の欧米株式が下落したこともあり、売り優勢のスタートとなろう。日経平均株価はきのうまでで6連敗となり、200日移動平均線(4日時点で2万8679円)や26週線(同2万8685円)を下回った。投資家心理の悪化が警戒されるなか、模様眺めムードが広がり、落ち着きどころを探る動きとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の後半(4日は111円16-18銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同129円05-09銭)と円高方向に振れている。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、コマツ<6301.T>、ファナック<6954.T>などが、4日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比330円安の2万7900円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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