<相場の読み筋>10月12日

2021/10/12 7:45

 11日の米国株式は、続落した。NYダウが前週末比250.19ドル安の3万4496.06ドル、ナスダック総合指数が同93.337ポイント安の1万4486.200ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億196万株、ナスダック市場が34億9347万株だった。朝方は、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格の上昇を受け、石油関連銘柄が買われNYダウを押し上げる場面もみられた。ただ、WTI価格の上昇でインフレへの警戒感が強まったことや、決算発表の本格化を控えることから、ポジション調整の売りが優勢となった。コロンブスデーの祝日で、外国為替と債券市場が休場となるなか、市場参加者が減少した影響もあったもよう。NYダウ採用銘柄では、ビザ<V>やJPモルガン<JPM>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>などが、値下がり率の上位に入っている。

 12日の東京株式は、もみ合いとなりそう。日経平均株価は、きのう11日に大幅に3日続伸した反動や、現地11日の米国株式が続落したことから、売り優勢のスタートとなりそう。手がかり材料に欠けることや、中国・恒大集団の経営問題などもあり、積極的に上値は追いづらいとみられる。ただ、為替市場では、ドル・円が1ドル=113円台の前半(11日は112円78-80銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の後半(同130円53-57銭)と円安方向に振れている。輸出関連銘柄を中心に、円安の動きを追い風として、堅調な値動きとなる場面も想定される。11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、アドバンテスト<6857.T>、ホンダ<7267.T>などが、11日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比25円安の2万8475円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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