日経平均は90円安と続落、引けにかけ停滞商状、値下がり銘柄数1500近い=13日後場

 13日後場の日経平均株価は前日比90円33銭安の2万8140円28銭と続落。朝方は、売りが先行した。IMF(国際通貨基金)が12日、21年の世界経済成長率見通しを引き下げ、同日の米国株式が下落した流れを受け、前場早々に2万7993円46銭(前日比237円15銭安)まで下落した。その後、株価指数先物買いを交えて上げに転じ、一時2万8364円99銭(同134円38銭高)まで上昇する場面もあった。2万8000円割れ後にすかさず押し目買いが流入したことで短期筋の買い戻しを誘ったとみられる。ただ、買いは続かず、一巡後は再びマイナス圏入りし、大引けにかけて停滞商状となった。

 東証1部の出来高は11億1180万株、売買代金は2兆4039億円。騰落銘柄数は値上がり608銘柄、値下がり1491銘柄、変わらず84銘柄。

 市場からは「後場は様子見だ。米9月CPI(消費者物価)やFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の発表を控え、結果待ちといった感じだ。4-9月期決算が始まるまでは国内材料に乏しく、動きづらい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、明治海<9115.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が軟調。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も安い。三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、かんぽ生命<7181.T>、MS&AD<8725.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も売られた。信越化<4063.T>、日ペイントH<4612.T>などの化学株も値を下げた。王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株や、コスモエネH<5021.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株もさえない。

 半面、菱地所<8802.T>、東急不HD<3289.T>、野村不HD<3231.T>などの不動産株が堅調。日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株も高く、日揮HD<1963.T>、鹿島<1812.T>などの建設株も値を上げた。JT<2914.T>、味の素<2802.T>などの食料品株も買われ、住友電工<5802.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株や、LIXIL<5938.T>、三和HD<5929.T>などの金属製品株も引き締まった。

 個別では、三光合成<7888.T>、デザインワン<6048.T>、イトアンHD<2882.T>、住石HD<1514.T>、タマホーム<1419.T>などの下げが目立った。半面、フィルC<3267.T>、サインポスト<3996.T>、OKK<6205.T>、SHIFT<3697.T>、Jフロント<3086.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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