<相場の読み筋>10月20日

2021/10/20 7:45

 19日の米国株式は、NYダウが前日比198.70ドル高の3万5457.31ドルと反発、ナスダック総合指数が同107.281ポイント高の1万5129.090ポイントと5日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が6億9455万株、ナスダック市場が44億2144万株だった。米企業の決算発表が本格化。医薬品や日用品を手がけるジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>の決算は、1株利益が市場予想平均を上回った。同社の好決算を受け、投資家心理が好転し、他のヘルスケア関連銘柄にも物色の矛先が向かった。米9月住宅着工件数は、年率換算で158万9000件と市場予想平均の162万件に届かなかったが、市場への影響は限定的だった。NYダウ採用銘柄では、メルク<MRK>やジョンソン・エンド・ジョンソン、ウォルマート<WMT>などが、値上がり率の上位に入っている。

 20日の東京株式は、続伸後も堅調な展開か。きのう19日のしっかりした展開が継続するとみられるほか、現地19日の米国株式が上昇したことも追い風となりそう。日経平均株価は、25日移動平均線(19日時点で2万9225円)に接近し、戻り待ちの売りも警戒されるなか、先行きの動きを占ううえで、早期に同線を終値ベースで超えることができるか否かに、注目が集まりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の前半(19日は114円01-03銭)、ユーロ・円が1ユーロ=133円前後(同132円86-90銭)と、やや円安方向に振れている。19日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、HOYA<7741.T>、キヤノン<7751.T>などが、19日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比130円高の2万9390円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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