日経平均は546円安と3日ぶり大幅反落、値下がり銘柄数は1700超に=21日後場

 21日後場の日経平均株価は、前日比546円97銭安の2万8708円58銭と3日ぶりに大幅反落して取引を終了した。終値ベースで2万9000円を割り込むのは、14日(2万8550円93銭)以来、1週間ぶり。きのう20日に上値の重い展開だったことから、売り優勢でスタート。前場は下げ渋る場面もみられたが、後場に入り「仕掛け的な売りで2万9000円を割り込んだ」(中堅証券)ことで、見切り売りを誘ったもようで下げ幅を拡大し、午後2時45分には、同566円77銭安の2万8688円78銭を付ける場面がみられた。その後は、模様眺めムードのなか、安値圏で取引を終えた。東証1部の出来高は10億4191万株、売買代金は2兆4488億円。騰落銘柄数は値上がり323銘柄、値下がり1786銘柄、変わらず75銘柄だった。

 市場では「大幅反落となったが、好決算期待を支えに戻り基調は変わっておらず、押し目買いのスタンスで臨みたい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も安い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も堅調。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も下げた。東証業種別指数は33業種のうち、全33業種が下落した。

 個別では、シンプレHD<4373.T>、クリレスHD<3387.T>、ミダックHD<6564.T>、レーザーテク<6920.T>、オイラ大地<3182.T>などが下落。半面、サインポスト<3996.T>、Vキューブ<3681.T>、コア<2359.T>、リブセンス<6054.T>、UNEXTH<9418.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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