日経平均は754円高と大幅続伸、上げ幅広げ1カ月ぶり高値水準、値上がり銘柄数1900超=1日後場

 1日後場の日経平均株価は前週末比754円39銭高の2万9647円08銭と大幅続伸。9月28日(終値3万0183円96銭)以来約1カ月ぶりの高値水準となる。朝方は、買い優勢で始まった。10月31日投開票の衆議院議員選挙で自民党が単独で国会を安定的に運営できる「絶対安定多数」の261議席を確保し、好感された。前週末の米主要株式の最高値更新も支援要因となり、前場の早い段階で、いったん2万9600円台に乗せた。その後、利益確定売りに伸び悩み、2万9500円割れ水準に押し戻されたが、買い気は根強く盛り返し、大引け間際には2万9666円83銭(前週末比774円14銭高)まで上げ幅を広げた。

 東証1部の出来高は12億8590万株、売買代金は3兆2825億円。騰落銘柄数は値上がり1901銘柄、値下がり243銘柄、変わらず40銘柄。

 市場からは「衆院選の好結果という国内ネタをとりあえず織り込み、これからは政策にらみになる。ただ、FOMC(米連邦公開市場委員会、2-3日開催)を控え、マーケットは海外に目が向いている」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>、東精密<7729.T>などの精密株や、ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>、IHI<7013.T>などの機械株が上昇。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ソニーG<6758.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も買われた。JT<2914.T>、味の素<2802.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株も高く、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も物色された。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、オリックス<8591.T>、アイフル<8515.T>などのその他金融株も値を上げた。三井倉HD<9302.T>、近鉄エクス<9375.T>などの倉庫運輸関連株も引き締まり、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、日産自<7201.T>などの輸送用機器株も堅調。

 半面、証券商品先物株では、野村<8604.T>が下落。

 個別では、ストライク<6196.T>がストップ高となり、伯東<7433.T>、ランド<8918.T>、ポピンズHD<7358.T>、小松マテレ<3580.T>などの上げも目立った。半面、関西スーパー<9919.T>、メンバーズ<2130.T>がストップ安となり、IRJHD<6035.T>、アイネス<9742.T>、双信電機<6938.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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