日経平均は102円安と反落、売り一巡後は下げ渋る、ソフバンGのマイナス寄与度96円強=6日後場

 6日後場の日経平均株価は前週末比102円20銭安の2万7927円37銭と反落。朝方は、買いが先行した。前週末の米国株式は下落したものの、日本時間6日朝の時間外取引で米ダウ先物が高く、これを支えに寄り付き直後に2万8081円04銭(前週末比51円47銭高)まで値を上げた。ただ、買いは続かず、その後は戻り売りに下げに転じた。新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」の感染拡大への警戒感は根強く、株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万7693円91銭(同335円66銭安)まで下落した。一巡後は後場終盤に向けて下げ渋ったが、大引けにかけてはやや上値が重くなった。なかで、ソフバンG<9984.T>株安の影響が大きく、指数マイナス寄与度は96円強だった。

 東証1部の出来高は10億8694万株、売買代金は2兆5071億円。騰落銘柄数は値上がり835銘柄、値下がり1245銘柄、変わらず104銘柄。

 市場からは「11月末にかけてドーンと下げた割には戻りが鈍い。『オミクロン型』は重症化しないとの見方が強まっているが、依然として不透明だ。米国では金融引き締めの方向にあり、上は買いづらい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株が下落。第一三共<4568.T>、中外薬<4519.T>、大日住薬<4506.T>などの医薬品株や、楽天グループ<4755.T>、リクルートH<6098.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株も安い。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株も売られた。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、日産自<7201.T>、マツダ<7261.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も値を下げた。JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株もさえない。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。レンゴー<3941.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株も引き締まった。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も高い。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株も値を上げた。住友倉<9303.T>、三菱倉<9301.T>、近鉄エクス<9375.T>などの倉庫運輸関連株も買われた。

 個別では、マネーフォワード<3994.T>、IMAGIC<6879.T>、JMDC<4483.T>、戸田工<4100.T>、ギフティ<4449.T>などの下げが目立った。半面、内田洋行<8057.T>、スバル興<9632.T>、日本CMK<6958.T>、クロスキャット<2307.T>、井筒屋<8260.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、16業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ