<相場の読み筋>12月10日

2021/12/10 7:45

 9日の米国株式は、4日ぶりに反落した。NYダウが前日比0.06ドル安の3万5754.69ドル、ナスダック総合指数が同269.618ポイント安の1万5517.370ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億1988万株、ナスダック市場が52億1368万株だった。NYダウ、ナスダック総合指数ともに3連騰となっていたことや、10日の米11月消費者物価の発表を控え、利益確定売りが先行した。一方、ウォルマート<WMT>やマクドナルド<MCD>などの景気敏感株が堅調で、NYダウは下げ幅を縮小して取引を終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、テスラ<TSLA>やアマゾン・ドットコム<AMZN>、インテル<INTC>などが下落し、同指数の重しとなった。

 10日の東京株式は続落後、弱含みの展開か。きのう9日の日経平均株価は、小動きながら安値引けで取引を終了。東証1部の出来高も2週間ぶりに10億株を割り込んだ。現地9日の欧米株式が軟調だったことや、週末要因も重なり、積極的な売買は期待しづらく、模様眺めムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(9日は113円48-50銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の前半(同128円47-51銭)と円高方向にある。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、9日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の3月限円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比110円安の2万8570円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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