<相場の読み筋>12月15日

2021/12/15 7:45

 14日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比106.77ドル安の3万5544.18ドル、ナスダック総合指数が同175.642ポイント安1万5237.640ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億4610万株、ナスダック市場が50億8209万株だった。11月PPI(生産者物価指数)が前年同月比9.6%上昇し、市場予想平均の同9.2%上昇を上回った。市場予想平均を上回る物価上昇を受け、利上げの前倒しが警戒され、米10年物国債の利回りが上昇(価格は下落)した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、マイクロソフト<MSFT>やアルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>、シスコ・システムズ<CSCO>などが下落し、同指数の重しとなった。

 15日の東京株式は続落後、軟調な展開となりそう。きのう14日の弱い動きや、現地14日の米国株が続落したこともあり、売り優勢のスタートが見込まれる。売り一巡後は、現地15日に終了するFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を確認したいとして、模様眺めムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の後半(14日は113円71-73銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円前後(同128円15-19銭)とやや円高方向にある。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ZHD<4689.T>、ファナック<6954.T>、任天堂<7974.T>などが、14日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所清算値比70円安の2万8270円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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