日経平均は606円高と大幅続伸、値上がり銘柄数は1600超に=16日後場

 16日後場の日経平均株価は、前日比606円60銭高の2万9066円32銭と大幅続伸して取引を終了。終値ベースで2万9000円を回復するのは、11月25日(2万9499円28銭)以来、約3週間ぶり。前場からの堅調な動きが継続し、上げ幅を取り戻す格好で後場の取引を開始した。ただ、売り買いともに決め手を欠けるなか、高値圏でのこう着商状が続いた。午後2時30分すぎ、株価指数先物に断続的な買いが入ったことをキッカケに上げ幅を拡大。午後2時53分には、同610円36銭高の2万9070円08銭と、きょうの高値を付けた。取引終了にかけて堅調に推移し、高値圏で取引を終えた。東証1部の出来高は10億5352万株、売買代金は2兆6517億円。騰落銘柄数は値上がり1676銘柄、値下がり421銘柄、変わらず87銘柄だった。

 市場では「警戒されていたFOMC(米連邦公開市場委員会)を波乱なく通過し、年末高に向けた期待が高まったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が上昇。INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も高い。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も堅調。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、MS&AD<8725.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も上げた。東証業種別指数は33業種のうち、32業種が上昇、パルプ紙1業種が下落した。

 個別では、大末建設<1814.T>、ギフト<9279.T>、アルバック<6728.T>、大真空<6962.T>、ブラス<2424.T>などが上昇。半面、プロレドP<7034.T>、オハラ<5218.T>、新生銀行<8303.T>、ケミコン<6997.T>、フィックスターズ<3687.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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