<相場の読み筋>12月21日

2021/12/21 7:45

 20日の米国株式は、3日続落した。NYダウが前週末比433.28ドル安の3万4932.16ドル、ナスダック総合指数が同188.738ポイント安の1万4980.944ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億326万株、ナスダック市場が52億6855万株だった。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の世界的な感染拡大が警戒されるなか、景気への悪影響を懸念された。また、米与党民主党内の対立により、バイデン米大統領が推進する1兆7500億ドル(約199兆円)の大型歳出法案の成立が、不透明となったこともあり、リスク回避姿勢が強まった。NYダウは一時、700ドル近い下げをみせる場面もみられた。NYダウ採用銘柄では、トラベラーズ<TRV>やキャタピラー<CAT>、ナイキ<NKE>などが、値下がり率の上位に入っている。

 21日の東京株式は反発後、上値の重い展開か。日経平均株価はきのう20日に大幅続落し、直近2営業日で1100円を超える下げとなった。続急落した反動から、朝方は自律反発狙いの買いが先行しそう。ただ、軟地合いを変える材料に乏しいことから、買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値抑えられる格好となりそう。引き続き、時間外取引での米株価指数先物の動きに左右される場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(20日は113円45-47銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の前半(同127円68-72銭)と円安方向に振れている。20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日電産<6594.T>、TDK<6762.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、20日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所清算値比315円高の2万8215円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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