<相場の読み筋>12月22日

2021/12/22 7:45

 21日の米国株式は、4日ぶりに反発した。NYダウが前日比560.54ドル高の3万5492.70ドル、ナスダック総合指数が同360.143ポイント高の1万5341.087ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億6080万株、ナスダック市場が46億281万株だった。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への警戒感から、NYダウは直近3営業日で1000ドル近い下げとなっていたことから、自律反発狙いの買いが先行。バイデン米大統領は21日の演説で「現時点で、ロックダウン(都市封鎖)対策は想定していない」と発言したこともあり、経済への影響は限られるとの見方が優勢となったようだ。NYダウ採用銘柄では、ナイキ<NKE>やボーイング<BA>、アメリカン・エキスプレス<AXP>などが、値上がり率の上位に入っている。

 22日の東京株式は続伸後、もみ合い商状か。きのう21日の日経平均株価は連日で下落していた反動や、時間外取引で米株価指数先物が上昇していたこともあり、3日ぶりに大幅反発した。現地21日の米国株の反発は、ある程度、織り込まれているとみられ、戻り待ちの売りに上値が重くなる場面も想定される。引き続き、時間外取引での米株価指数先物や、アジア株の動向に対し神経質な動きをみせる展開もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の前半(21日は113円65-67銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の半ば(同128円28-32銭)と円安方向に振れている。21日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日電産<6594.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>、などが、21日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、21日の大阪取引所清算値比135円高の2万8635円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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