明日の日本株の読み筋=底堅い展開か、欧米投資家の復帰観測に12月配当取りの動きも支え

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株式

2021/12/27 16:25

 あす28日の東京株式市場は、底堅い展開か。連休明け27日の米国株式動向が注目されるが、国内では手掛かり材料に乏しく、積極買いは期待しにくい。ただ、クリスマス休暇から戻る欧米投資家の新規買いが出始めるとの観測もあり、多少なりとも市場エネルギーが回復しそうだ。また、12月末権利付き最終売買日に当たり、一部で配当取りの動きも出るとみられ、需給面での支えとして意識される。

 新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染拡大への警戒感は続くとみられるが、新たな不安材料が浮上しなければ、影響は限定されよう。一部では、「重症者、死者は少なく、飲み薬の認可で過度な悲観は薄らいでいる」(準大手証券)との声も聞かれた。

 27日の日経平均株価は続落し、2万8676円(前週末比106円安)引け。前週末はクリスマスの振替休日で米国株式市場などが休場となり、手掛かり材料に乏しいなか、朝方は、強含んで始まった。ただ、買いは続かず、下げに転じた。「オミクロン株」の感染拡大への警戒感は根強く、手じまい売りに軟化し、下げ幅は一時120円を超えた。その後下げ渋ったが、戻りは限定され、引けにかけて上値の重い動きとなった。市場では、「上がれば売られ、下がれば押し目買いが入る居心地の良い水準のようだ」(中堅証券)との指摘があった。

提供:モーニングスター社

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