<相場の読み筋>12月29日

2021/12/29 7:45

 28日の米国株式は、NYダウが前日比95.83ドル高の3万6398.21ドルと5日続伸、ナスダック総合指数は同89.538ポイント安の1万5781.724ポイントと5日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が5億6844万株、ナスダック市場が37億8551万株だった。米国では新型コロナ「オミクロン株」の感染拡大が続くが、CDC(米疾病対策センター)は27日、感染者が無症状の場合には、隔離期間を10日間から5日間に短縮すると発表。行動制限の短期化で、経済への影響は限られるとの見方が浮上し、NYダウは一時、11月8日の取引時間中の史上最高値(3万6565.73ドル)に迫る場面もみられた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>やアップル<AAPL>、テスラ<TSLA>などが軟調で、同指数の重しとなった。

 29日の東京株式は、上値の重い展開か。日経平均株価はきのう28日、3日ぶりに大幅反発し、心理的なフシ目の2万9000円を回復した。堅調な地合いが継続することが期待されるものの、手がかり材料に乏しいことから、積極的な買いは限られるとみられ、戻り待ちの売りに上値を抑えられる場面も想定される。引き続き、時間外取引での米株価指数先物の動きや、アジア株動向に左右されそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の後半(28日は114円84-85銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同129円97銭-130円01銭)と小動き。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、日電産<6594.T>、キーエンス<6861.T>、クボタ<6326.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比25円高の2万8965円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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