<相場の読み筋>1月6日

2022/1/6 7:45

 5日の米国株式は、NYダウが前日比392.54ドル安の3万6407.11ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同522.545ポイント安の1万5100.174ポイントと続落して取引を終了。ナスダック総合指数は、20年9月3日(598ポイント安)以来、1年4カ月ぶりの下落幅となった。出来高概算は、NY市場が10億3139万株、ナスダック市場が51億13万株。昨年12月に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨が公表され、予想よりも早いタイミングでの利上げや、保有資産の縮小が必要となる可能性が示された。議事要旨を受け、米10年物国債の利回りが一時1.7%台に上昇(価格は下落)。相対的な割高感が意識されハイテク株を中心に売られる展開となった。ナスダック総合指数は、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>やマイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>などが下落し、同指数の重しとなった。

 6日の東京株式は反落後、落ち着きどころを探る展開か。大発会から堅調な相場展開が続いていたが、現地5日の米国株式市場で、NYダウとナスダック総合指数が下落した動きを受け、利益確定売りが先行するとみられる。心理的なフシ目の2万9000円や、200日移動平均線(5日時点で2万8827円)などが意識される場面もありそう。その後も、時間外取引での米株価指数先物や、アジア市場の動きに対し、神経質な展開となることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=116円台の前半(5日は116円03-04銭)、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の前半(同131円11-15銭)と小動き。5日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、5日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比270円安の2万9000円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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