日経平均は247円安と大幅反落、売り先行後も買い手がかり難のなか弱い動きが続く=13日前場

 13日前場の日経平均株価は、前日比247円72銭安の2万8517円94銭と大幅反落して取引を終了。きのう12日に大幅反発した反動や戻り待ちの売りなどで、朝方から売りが先行。株価指数先物に、ややまとまった売りが出たことをきっかけに下げ幅を拡大。その後も買い手がかり難のなか、午前10時59分には、同280円97銭安の2万8484円69銭と、きょうの安値を付けるなど、弱い動きが続いた。為替市場では、ドル・円が1ドル=114円60銭前後(12日は115円39-41銭)で、朝方の水準からはやや円高方向に振れている。東証1部の出来高は5億7980万株、売買代金は1兆3783億円。騰落銘柄数は値上がり527銘柄、値下がり1553銘柄、変わらず105銘柄だった。

 市場では「きのう12日はグロース(成長)系の銘柄も買われたが、きょうはTSMC(台湾積体電路製造)の決算発表を控えることから、模様眺めムードが広がったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株が下落。楽天グループ<4755.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株も軟調。NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、キーエンス<6861.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も下げている。東証業種別指数は33業種のうち、21業種が下落、12業種が上昇した。

 個別では、MSコンサル<6555.T>、ファーストブラザーズ<3454.T>、ラクス<3923.T>、MSOL<7033.T>、フィルC<3267.T>などが下落。半面、星和電<6748.T>、OSG<6136.T>、Vキューブ<3681.T>、ドリームI<4310.T>、ネクステージ<3186.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ