<特集>円安メリット銘柄をマーク(3)=タダノ―収益が改善し同業比較で割安感も

株式

2022/1/14 17:23

 タダノ<6395.T>をマークしたい。22年3月期第2四半期(21年4-9月)の連結決算は、売上高は986億8000万円(前年同期比8.3%増)と従来予想の1000億円をやや下回ったものの、営業損益は従来予想の15億円の黒字から24億7600万円の黒字(前年同期は10億3800万円の赤字)で着地。海外売上高比率は53.1%で、前年同期の52.2%から上昇し、円安メリットが期待される。損益面では、売上原価率の改善と販管費の圧縮が想定を上回ったことなどが奏功した。

 通期予想は、売上高2150億円(前期比15.6%増)、営業損益42億円の黒字(前期は41億9600万円の赤字)を据え置き。部品調達の遅滞による欧州での生産遅れや、世界的な原材料価格の上昇の影響を考慮した。10月以降の前提となる為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=130円。第2四半期決算の通期予想に対する進ちょく率は、売上高で45.9%、営業利益で59%となっている。

 株価は、昨年12月20日に直近安値となる1026円を付けた後、下値を切り上げる展開が続いている。同社のPERは14.0倍、PBRは0.9倍で、同社が属する機械業種の平均PER19.9倍、PBR1.7倍と比べ、評価不足の状況にあり、修正高に進むことが期待される。

提供:モーニングスター社

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