日経平均は305円高と3日ぶり大幅反発、時間外取引での米株価指数先物の上昇が支え=20日後場

 20日後場の日経平均株価は、前日比305円70銭高の2万7772円93銭と3日ぶりに大幅反発して取引を終了した。前場は、きのう大幅続落した地合いが継続し、不安定な値動きが続いた。徐々に落ち着きを取り戻す格好となるなか、時間外取引で米株価指数先物が上げ幅を拡大。中国・上海総合指数も反発したことなどが支えとなり、上げ幅を広げた。午後2時23分には、同415円30銭高の2万7882円53銭と、きょうの高値を付けた。その後は、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となったもよう。東証1部の出来高は12億8247万株、売買代金は3兆1657億円。騰落銘柄数は値上がり1559銘柄、値下がり539銘柄、変わらず86銘柄だった。

 市場では「きのう大幅続落したことから自律反発となったが、米金利が高止まりしており、当面は不安定な値動きが続くとみられ注意したい」(中堅証券)と慎重な見方が聞かれた。

 業種別では、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株が上昇。コナミHD<9766.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株も高い。三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も堅調。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株も上げた。東証業種別指数は33業種のうち、28業種が上昇、5業種が下落した。

 個別では、シンシア<7782.T>、ベル24HD<6183.T>、ヒトコムHD<4433.T>、SHIFT<3697.T>、マクロミル<3978.T>などが上昇。半面、グレイス<6541.T>(監理)、三井松島HD<1518.T>、川崎汽<9107.T>、北国FHD<7381.T>、住石HD<1514.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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