<相場の読み筋>1月27日

2022/1/27 7:45

 26日の米国株式は、NYダウが前日比129.64ドル安の3万4168.09ドルと続落、ナスダック総合指数は同2.824ポイント高の1万3542.119ポイントと小反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億5263万株、ナスダック市場が55億3754万株だった。注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利を引き上げることがまもなく適切になると予想するとし、3月会合での利上げ開始を示唆。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は会見で、「労働市場を脅かすことなく利上げを行うことは可能」との考えを示した。利上げへの警戒感が強まり、幅広い銘柄が下落した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>やテスラ<TSLA>、マイクロソフト<MSFT>などが買われ、同指数の上昇を支えた。

 27日の東京株式は、軟調な展開か。きのう26日はFOMCを控え手控えムードが強まっていたが、FOMCを受けた米国株式が軟調だったこともあり、売り優勢の動きとなりそう。ウクライナ情勢も不透明な情勢が続いていることも重しになるとみられる。引き続き、時間外取引での米株価指数先物の動きに影響される動きとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の半ば(26日は113円97-99銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円の後半(同128円69-73銭)と小動き。26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、日電産<6594.T>、アドバンテスト<6857.T>、キーエンス<6861.T>などが、26日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比90円安の2万6920円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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