日経平均は76円高と3日続伸、戻り売りに上げ幅縮小、米株先物安に円高も重し=1日後場

 2月1日後場の日経平均株価は前日比76円50銭高の2万7078円48銭と3日続伸。朝方は、1月31日の米国株高を受け、買いが先行した。値がさ半導体関連株などハイテク株中心に堅調展開となり、前場中盤には2万7410円79銭(前日比408円81銭高)まで上昇した。一巡後は戻り売りに上げ幅を縮小した。時間外取引で米株価指数先物が安く、円高歩調も重しとなり、後場入り後には一時2万7016円71銭(同14円73銭高)まで押し戻された。その後の戻りは限定され、引けにかけてもみ合い商状となった。

 東証1部の出来高は13億7398万株、売買代金は3兆4082億円。騰落銘柄数は値上がり914銘柄、値下がり1193銘柄、変わらず77銘柄。

 市場からは「月末・月初のリバランス(資産再配分比率の調整)的な買いが朝高につながったが、それも一巡し、上値が重くなってきた。米1月ISM製造業景況指数(日本時間2日午前零時)をはじめ、週末の米1月雇用統計の発表に向けて警戒感が出てくるとみられ、値の荒い展開になる可能性がある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が上昇。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>、阪急阪神<9042.T>などの陸運株も高い。ソフバンG<9984.T>、ネクソン<3659.T>、カプコン<9697.T>などの情報通信株や、7&iHD<3382.T>、良品計画<7453.T>などの小売株も値を上げた。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、あおぞら<8304.T>などの銀行株も物色され、任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>などのその他製品株も堅調。JAL<9201.T>などの空運株も引き締まり、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株も買われた。

 半面、東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。ガイシ<5333.T>、TOTO<5332.T>、AGC<5201.T>などのガラス土石株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も軟調。住友鉱<5713.T>、三菱マテリアル<5711.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株も売られた。

 個別では、キャリアデ<2410.T>、SREHD<2980.T>、FPG<7148.T>がストップ高となり、クイック<4318.T>、Jパワー<9513.T>などの上げも目立った。半面、ワオワールド<2352.T>がストップ安となり、伯東<7433.T>、テクマト<3762.T>、エンプラス<6961.T>、日精工<6471.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、13業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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