<相場の読み筋>2月17日

2022/2/17 7:45

 16日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比54.57ドル安の3万4934.27ドル、ナスダック総合指数が同15.662ポイント安の1万4124.095ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億8987万株、ナスダック市場が41億827万株だった。前日、ロシア国防省は一部部隊がウクライナ国境付近から撤収したと発表。ただ、投資家の警戒感は緩まず、手控えムードのなか、NYダウは一時340ドルを超える下げをみせる場面もあった。午後に公表された1月25-26日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨では、金融引き締めに関する新たな情報はみられず、下げ幅を縮小して取引を終えた。NYダウ採用銘柄では、セールスフォース・ドットコム<CRM>やスリーエム(3M)<MMM>、ゴールドマン・サックス<GS>などが、値下がり率の上位に入っている。

 17日の東京株式は、もみ合いとなりそう。きのう16日に大幅反発した強い動きが継続することが見込まれるものの、ウクライナを巡る地政学リスクへの警戒感は拭えず、上値が重くなる場面も想定される。引き続き、時間外取引での米株価指数先物の動向に影響を受けそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=115円台の半ば(16日は115円64-65銭)、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の前半(同131円54-58銭)と、やや円高方向にある。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、キーエンス<6861.T>、キヤノン<7751.T>などが、16日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比30円高の2万7460円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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