<相場の読み筋>3月1日

2022/3/1 7:45

 2月28日の米国株式は、NYダウが前週末比166.15ドル安の3万3892.60ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同56.775ポイント高の1万3751.399ポイントと3日続伸して取引を終了した。出来高概算は、NY市場が16億5221万株、ナスダック市場が66億2671万株だった。欧米や日本が、ロシアの銀行をSWIFT(国際銀行間通信協会)から除外する方針を示した。制裁の強化による世界経済への影響を警戒し、NYダウは一時、590ドル近い下げをみせる場面もあった。その後は、押し目を拾う動きから下げ幅を縮小した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、テスラ<TSLA>やネットフィリックス<NFLX>、マイクロソフト<MSFT>などが高く、同指数の上昇を支えた。

 3月1日の東京株式は、不安定な値動きが続きそう。きのう2月28日の日経平均株価は、下げ渋る展開となり続伸して取引を終了した。底堅い展開だったものの、ウクライナ情勢の行方や、ロシアに対する経済制裁への影響が不透明な状況が続くことから、模様眺めムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の後半(2月28日は115円49-51銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同129円22-26銭)と円高方向に振れている。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、パナソニック<6752.T>、キーエンス<6861.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比90円高の2万6650円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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