<特集>続・3月の配当取り(4)=サンユウ―業績良好、調整一巡感漂い割り負け感も

株式

2022/3/4 17:29

 サンユウ<5697.T>はマーク続行の対象になる。22年3月期末の配当予想は一括で29円を予定し、配当利回りは4.6%超。これは同じ東証2部の単純平均利回り2%強を大きく上回るもので、投資妙味が膨らむ。今期は配当予想とともに連結利益予想を2度上方修正した経緯があり、業績は良好だ。

 今期営業利益は、前回予想の6億6000万円から9億4000万円(前期比6.4倍)に上積みされた。みがき棒鋼大手で自動車向けが主力だが、販売数量の確保、材料価格値上げの販売価格への転嫁と、主に固定費抑制による製造コストの削減により、想定を上回る利益を達成できる見通しだ。

 株価は、2月2日引け後に発表された通期利益予想と期末配当予想の増額を受け、急騰。当日終値の520円から、翌3日にストップ高し、4日には一時、昨年来高値659円に噴き上げた。その後は調整足を描いたが、収れんする25日・75日の両移動平均線の手前で下げ渋り、目先調整一巡感が漂う。ちなみに、PER6倍台、PBR0.4倍台と割り負け感の強い銘柄であり、水準訂正高の余地は広がっている。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ