<相場の読み筋>3月11日

2022/3/11 7:50

 10日の米国株式は、NYダウが前日比112.18ドル安の3万3174.07ドル、ナスダック総合指数は同125.583ポイント安の1万3129.963ポイントと反落した。出来高概算は、ニューヨーク市場が10億2571万株、ナスダック市場が48億2592万株だった。

 米労働省が発表した2月のCPI(消費者物価指数)が前年同月比7.9%上昇、1982年1月以来40年ぶりの大きさとなった。伸び率は1月7.5%から拡大し、市場予想の7.8%も上回り、インフレに対する懸念が高まった。長期金利の上昇がハイテク株に逆風となった。10日に開かれたロシアとウクライナの外相会談で目立った進展がなかったことも失望を誘った。

 個別ではアップル<AAPL>、インテル<INTC>などが売られたほか、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>などのディフェンシブ株も安い。一方、株式分割を発表したアマゾン<AMZN>やエネルギー関連株が買われた。

 11日の東京株式は、売り先行か。10日発表の米2月CPI(消費者物価指数)の上昇率が拡大し、インフレ懸念から10日の米国株式が下落した流れを受け、投資家心理が後退しよう。また、10日にトルコで開かれたロシアのラブロフ外相とウクライナのクレバ外相との会談で進展がなかったことも重しとして意識されよう。きょうは日経平均先物・オプション3月限のメジャーSQ(特別清算指数)算出日。その水準が今後の下値支持線や上値抵抗線として意識されやすいだけに着地点が注目される。

 為替相場は、ドル・円が1ドル=116円台前半(前日終値115円92-94銭)と、ユーロ・円が1ユーロ=127円台半ば(同128円26-30銭)と円安に振れている。

(イメージ写真提供:123RF)

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