日経平均は145円高と反発、引けにかけ上値重い、米株先物高は支えもアジア株安が重し=14日後場

 14日後場の日経平均株価は前週末比145円07銭高の2万5307円85銭と反発。朝方は、買い優勢で始まった。ロシアとウクライナの当局者らが13日、ウクライナ紛争を巡る交渉でこれまで最も進展があったとの認識を示し、数日内に何らかの成果が出る可能性に言及したと報じられ、過度な警戒感が後退。日本時間14日の時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、前場の早い段階で2万5631円01銭(前週末比468円23銭高)まで上昇した。ただ、見極めたいとの空気もあり、一巡後は上げ幅を縮小し、後場序盤には2万5299円64銭(同136円86銭高)まで押し戻された。香港ハンセン指数や中国・上海総合指数などのアジア株安が重しとして意識された面もある。その後いったん持ち直したが、戻りは限定され、引けにかけて上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は11億8702万株、売買代金は2兆6680億円。騰落銘柄数は値上がり1445銘柄、値下がり655銘柄、変わらず80銘柄。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。東京海上<8766.T>、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も高い。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株も堅調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も値を上げた。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も引き締まった。トヨタ<7203.T>、マツダ<7261.T>、いすゞ<7202.T>などの輸送用機器株も買われ、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も物色された。

 半面、大阪ガス<9532.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株が軟調。HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株も安い。ファーストリテ<9983.T>、7&iHD<3382.T>、イオン<8267.T>などの小売株も売られた。出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株や、任天堂<7974.T>などのその他製品株もさえない。

 個別では、ダイヤHD<6699.T>、ヤーマン<6630.T>がストップ高となり、オハラ<5218.T>、シーイーシー<9692.T>、日揮HD<1963.T>などの上げも目立った。半面、ミルボン<4919.T>、ラクスル<4384.T>、レオン自機<6272.T>、フルキャスH<4848.T>、スノーピーク<7816.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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