<相場の読み筋>3月15日

2022/3/15 7:45

 14日の米国株式は、NYダウが前週末比1.05ドル高の3万2945.24ドルと小幅に3日ぶり反発、ナスダック総合指数は同262.588ポイント安の1万2581.220ポイントと3日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億9183万株、ナスダック市場が56億876万株だった。現地15-16日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に、利上げを織り込む格好で米10年物国債の利回りが2.1%台に上昇(価格は下落)し、19年7月以来の水準となった。金利の上昇を受け、相対的な割高感が意識されたハイテク関連を中心に軟調な展開だった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、テスラ<TSLA>やエヌビディア<NVDA>、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>などが下げ、同指数の重しとなった。

 15日の東京株式は、上値の重い展開か。きのう14日の日経平均株価は、ロシアとウクライナの停戦交渉の進展を期待し、買い先行でスタートしたものの、戻り待ちの売りで上げ幅を縮小して取引を終えた。上値の重さが意識されるなか、手がかり材料に欠けることもあり、弱含む場面も想定される。引き続き、停戦交渉の行方に対し神経質な動きとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=118円台の前半(14日は117円72-73銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同128円69-73銭)と円安方向に振れていることから、輸出関連銘柄の一角に物色の矛先が向かいそうだ。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、日産自<7201.T>、オリンパス<7733.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、14日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比10円安の2万5040円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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