<相場の読み筋>3月23日

2022/3/23 7:45

 22日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比254.47ドル高の3万4807.46ドル、ナスダック総合指数が同270.357ポイント高の1万4108.817ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億6929万株、ナスダック市場が50億4513万株だった。前日21日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、必要に応じて0.5%の金利引き上げの可能性に言及。利上げペースの加速化を見込み、米10年物国債の利回りが2.39%に上昇(価格は下落)し、利ザヤの改善期待から、金融株に物色の矛先が向かった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、テスラ<TSLA>やアップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>などが買われ、同指数の上昇をけん引した。

 23日の東京株式は買い先行後、上値が重くなる展開も。日経平均株価は好地合いが続くなか、現地22日の欧米株式が上昇した流れを受け、買い先行スタートとなりそう。ただ、75日移動平均線(22日時点で2万7480円)が控えるほか、急ピッチでの上昇に対する警戒感が浮上することも想定され、売り圧力が強まる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=120円台の後半(22日は120円47-48銭)、ユーロ・円が1ユーロ=133円台の前半(同132円32-36銭)と円安方向に振れている。22日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、東エレク<8035.T>、三住トラスト<8309.T>などが、22日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比380円高の2万7450円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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