<相場の読み筋>3月28日
2022/3/28 7:45
前週末25日の米国株式は、NYダウが前日比153.30ドル高の3万4861.24ドルと続伸、ナスダック総合指数は同22.539ポイント安の1万4169.300ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億7276万株、ナスダック市場が51億9171万株だった。サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの施設が、親イラン武装組織フーシ派のミサイル攻撃を受けたと報じられた。NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が急反発し、石油株が買われた。また、米10年物国債の金利が、一時2.5%台に上昇(価格は下落)し、利ザヤの拡大期待から、金融株も堅調だった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数では、ペイパル<PYPL>やエヌビディア<NVDA>、アドバンスド・マイクロ・デバイシズ<AMD>などがさえなかった。
28日の東京株式は続伸後、上値の重い展開か。日経平均株価は、前週から続く強い地合いが継続し、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、前週末25日までに9日続伸していることや、同25日には200日移動平均線(前週末時点で2万8274円)に上値を抑えられる格好となったこともあり、利益確定売りに押される場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=122円台の前半(前週末25日は121円73-75銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=134円台の前半(同134円17-21銭)と小動き。前週末25日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、ソニー<6758.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、同25日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比135円高の2万8045円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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