<相場の読み筋>3月30日

2022/3/30 7:45

 29日の米国株式は、NYダウが前日比338.30ドル高の3万5294.19ドルと4日続伸、ナスダック総合指数が同264.734ポイント高の1万4619.636ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億9539万株、ナスダック市場が56億788万株だった。トルコでロシアとウクライナによる停戦交渉が再開された。今後も交渉を継続することや、ロシア軍がウクライナの首都キエフなどでの軍事行動を縮小すると発表したこともあり、リスク回避姿勢が後退。NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が一時急落する場面もあり、インフレへの警戒感が和らいだことも支えとなった。NYダウが終値ベースで3万5000ドル台となるのは、2月10日以来、約1カ月半ぶり。同指数の採用銘柄では、ビザ<V>やナイキ<NKE>、ボーイング<BA>などが、値上がり率の上位に入っている。

 30日の東京株式は、堅調な展開か。きのう29日の強い動きに加え、現地29日の欧米株式が上昇したこともあり、買い優勢のスタートとなりそう。直近では200日移動平均線(29日時点で2万8265円)が上値を抑える格好となっているが、同線を突破できるがポイントになりそう。きょうは3月決算銘柄の配当落ち日となるが、先行きの方向性を判断する上で、配当落ち分(日経平均株価で推定235円程度)を即日で埋めることができるかが、注目される。為替相場は、ドル・円が1ドル=122円台の後半(29日は123円57-59銭)と円高方向にフレる一方、ユーロ・円が1ユーロ=136円台の前半(同135円92-96銭)と円安に傾いている。

 29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、オムロン<6645.T>、三住トラスト<8309.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比420円高の2万8340円だった。

(写真:123RF)

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