<相場の読み筋>4月6日

2022/4/6 7:45

 5日の米国株式は、3日ぶりに反落した。NYダウが前日比280.70ドル安の3万4641.18ドル、ナスダック総合指数が同328.386ポイント安の1万4204.168ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億8029万株、ナスダック市場が43億9297万株だった。ブレイナードFRB(米連邦準備制度理事会)理事は5日の講演で、国債などの保有資産の圧縮に関して、5月にも開始する見通しを示し削減のペースは前回より速くなる可能性があるとした。金融引き締めへの警戒感から、米10年物国債の利回りが一時2.56%まで上昇(価格は下落)。相対的な割高感が意識され、ハイテク株を中心に下落した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、テスラやアマゾン・ドットコム、インテルなどが下げ、同指数の重しとなった。

 6日の東京株式は反落後、軟調な展開か。日経平均株価は、足元で上値の重い動きとなっていたことや、現地5日の米国株式が下落したこともあり、売り先行スタートとなりそう。手がかり材料難のなか、消去法的に、指数に影響を受けづらく値動きの軽い中小型株への物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=123円台の半ば(5日は122円89-91銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=134円台の後半(同134円94-98銭)と小動き。5日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日電産<6594.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、5日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比280円安の2万7520円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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