日経平均は461円安と大幅続落、3週間ぶりに終値で2万6000円台に=7日後場
7日後場の日経平均株価は、前日比461円73銭安の2万6888円57銭と大幅続落して取引を終えた。終値ベースで2万6000円台となるのは3月18日(2万6827円43銭)以来、3週間ぶり。
朝方からきのうの弱い動きが継続し、現地6日の欧米株式が下落したこともあり、売りが先行。株価指数先物に断続的な売りが出て、午前10時1分に、同548円51銭安の2万6801円79銭ときょうの安値を付ける場面があった。後場に入り、日銀によるETF(上場投資信託)買いへの思惑や、連日で大幅安となっていることから、短期的な戻りを期待した買いなどで下げ渋る動きとなった。ただ、手がかり材料難のなか、時間外取引で米株価指数先物が下げ幅を拡大する場面もみられたことから、戻りは限定的だった。東証プライムの出来高は11億8811万株、売買代金は2兆8624億円。騰落銘柄数は値上がり173銘柄、値下がり1630銘柄、変わらず36銘柄だった。
市場では、「円安や原料価格の上昇による企業業績への影響、ウクライナ情勢など、不透明要因が多く長期的な資金が入りづらい状況にあり、市場参加者の減少から値動きが荒くなる場面も多くなりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株が下落。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も安い。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も軟調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も下げた。東証業種別指数は33業種のうち、29業種が下落、3業種が上昇、電力ガスの1業種が変わらずだった。
個別では、サインポスト<3996.T>、マーケットエンター<3135.T>、ファーマF<2929.T>、エアトリ<6191.T>、ギフティ<4449.T>などが下落。半面、ベル24HD<6183.T>、レオパレス<8848.T>、アステラス薬<4503.T>、ビックカメラ<3048.T>、マーキュリア<7347.T>などは上昇した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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