<特集>DX関連の注目銘柄(4)=マクニカ富士―足元業績は好調、往来圏離脱の可能性

株式

2022/4/8 17:04

 マクニカ・富士エレホールディングス<3132.T>はマーク続行の対象になる。同社はエレクトロニクス専門商社だが、企業のDXへの取り組みを支援するためのビッグデータ分析基盤の活用やAIを始めとしたDXソリューションを強化しており、関連銘柄として見逃せない存在だ。むろん、足元の業績は好調そのもので、PER7倍台と割り負け感が強い。PBRは1.1倍台だが、同じプライム銘柄平均の1.2倍と比べても割高感はない。

 22年3月期の連結業績予想は売上高が7500億円(前期比35.4%増)、営業利益が350億円(同86.5%増)と2期連続の最高利益更新を見込む。半導体および電子デバイスその他事業は産業機器、通信インフラ、車載市場など引き続き強い需要があり、ネットワーク事業も、クラウド利活用の加速を背景に成長が持続する見込みだ。集計中の前期は3度上方修正された経緯があるが、次期23年3月期については2ケタの増収・営業増益が観測されており、収益面で後押しもある。

 株価は、21年9月14日に昨年高値2935円を付けた後、22年1月27日の年初来安値2301円を下限とするボックス相場を形成中だが、25日・27日・200日の各移動平均線をクリアするとともに、日足一目均衡表上の「雲」上に位置し、先高期待を温存しており、往来圏離脱の可能性を秘めている。

提供:モーニングスター社

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