<相場の読み筋>5月19日

2022/5/19 7:45

 18日の米国株式は、NYダウが前日比1164.52ドル安の3万1490.07ドルと4日ぶりに急反落、ナスダック総合指数が同566.369ポイント安の1万1418.154ポイントと大幅反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億3957万株、ナスダック市場が48億7386万株だった。前日17日に発表された4月米小売売上高は堅調だったものの、米小売大手のウォルマートやターゲットの決算が大幅な減益だった。コスト上昇による企業業績への警戒感が強まり、売り優勢の展開となった。NYダウが終値ベースで1100ドルを超える下げとなるのは、20年6月11日(1861.82ドル安)以来、1年11カ月ぶり。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやアマゾン・ドットコム、ネットフリックスなどが下落し、同指数の重しとなった。

 19日の東京株式は反落後、軟調な展開か。日経平均株価は4日続伸していた反動や、現地18日の米国株式が大幅に下落したことから、売り先行スタートとなろう。売り一巡後は、時間外取引での米株価指数先物の動きをにらんだ、神経質な値動きとなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=128円台の前半(17日は129円32-34銭)、ユーロ・円が1ユーロ=134円台の前半(同136円00-04銭)と円高方向にあり、輸出関連銘柄には重しとなりそう。18日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>、デンソー<6902.T>などが、18日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比565円安の2万6295円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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