<相場の読み筋>6月3日

2022/6/3 7:45

 2日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前日比435.05ドル高の3万3248.28ドル、ナスダック総合指数が同322.438ポイント高の1万2316.898ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億809万株、ナスダック市場が46億3955万株だった。5月のADP雇用統計で、非農業分野の雇用者数が前月比12万8000人増にとどまり、市場予想平均の同30万人増を下回った。予想を下回る結果を受け、FRB(米連邦準備制度理事会)による積極的な金融引き締め策への警戒感が後退。幅広い銘柄が買われ、NYダウは高値圏で取引を終えた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやエヌビディア、ネットフリックスなどが買われた。

 3日の東京株式は反発後、もみ合いか。きのう2日の日経平均株価は、動意薄ながら底堅く推移したことや、現地2日の米国株式が3日ぶりに反発したこともあり、買い先行スタートとなろう。ただ、手がかり材料難のなか、現地3日には米5月雇用統計の発表を控え「時間の経過とともに見送りムードが強まることも想定される」(中堅証券)との声も聞かれた。為替相場は、ドル・円が1ドル=129円台の後半(2日は129円88-90銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=139円台の半ば(同138円79-83銭)と円安方向に振れている。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>、オリンパス<7733.T>などが、2日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比315円高の2万7775円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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