<相場の読み筋>6月9日

2022/6/9 7:45

 8日の米国株式は、3日ぶりに反落した。NYダウが前日比269.24ドル安の3万2910.90ドル、ナスダック総合指数が同88.961ポイント安の1万2086.271ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億4870万株、ナスダック市場が45億5098万株だった。OECD(経済協力開発機構)は8日、世界経済見通しを修正。22年の経済成長率を従来の4.5%から3.0%に、23年については同3.2%から2.8%にそれぞれ引き下げた。景気の先行きに対する警戒感が台頭し、幅広い銘柄が下落した。また、米10年物国債の利回りが上昇(価格は下落)し、再び3.0%台に乗せたことも重しとなった。NYダウ採用銘柄では、インテルやゴールドマン・サックス、アメリカン・エキスプレスなどが、値下がり率の上位に入っている。

 9日の東京株式は、上値を試す場面がありそう。日経平均株価はきのう8日、3月下旬に上値を抑えられた200日移動平均線を上抜けたことから、投資家心理の好転が見込まれ、買いが先行しそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=134円台の前半(8日は133円57-59銭)、ユーロ・円が1ユーロ=143円台の後半(同142円76-80銭)と円安方向に振れている。輸出関連銘柄を中心に堅調な展開が期待される。ただ、6月限株価指数先物の最終売買日にあたることから、仕掛け的な売買には注意したい。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>、ローム<6963.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比40円安の2万8150円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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