日経平均は105円高と5日ぶり反発も上げ幅の縮小展開が続き安値引け=16日後場

 16日後場の日経平均株価は、前日比105円04銭高の2万6431円20銭と5日ぶりに反発したが、きょうの安値で取引を終えている。FOMC(米連邦公開市場委員会)を波乱なく通過したことで現地15日に米国株式が上昇。その流れを受けて、午前10時14分には、同621円54銭高の2万6947円70銭ときょうの高値を付ける場面がみられた。その後は、手掛かり材料に乏しい中、上げ幅を縮小する動きが強まった。午前中は堅調に推移していた時間外取引での米株価指数先物が、一転して下落したことや、あす17日には日銀の金融政策決定会合の終了後、黒田東彦総裁の記者会見も予定されていることから、模様眺めムードも出たもよう。東証プライムの出来高は11億3069万株、売買代金は2兆6416億円。騰落銘柄数は値上がり1216銘柄、値下がり561銘柄、変わらず61銘柄だった。

 市場では「買い戻しとみられる動きが一巡した後は、戻り待ちの売りに押され、上値が重いことを改めて確認する格好となった」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株が上昇。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も高い。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株も堅調。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も上げた。東証業種別指数は全33業種のうち、29業種が上昇、4業種が下落した。

 個別では、オークネット<3964.T>、T&Gニーズ<4331.T>、IWI<4847.T>、Mエンター<3135.T>、国際紙パ商<9274.T>などが上昇。半面、GMOGHD<3788.T>、カカクコム<2371.T>、MSOL<7033.T>、新光電工<6967.T>、IRJHD<6035.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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