<新興国eye>金鉱山大手ペトロパブロフスクが経営破綻―ロンドンとモスクワの証取で売買停止

新興国

2022/7/13 9:27

 英国資本でロシア3位の金鉱山大手ペトロパブロフスクは12日、ロンドン高等法院に会社管理手続き(再建型倒産手続き)の適用申請を行ったことを明らかにした。

 同時に英金融行為監督機構(FCA)に対し、ロンドン証券取引所での株式と保証転換社債の売買停止を申請。ロンドン証取で売買が一時停止された。同様にモスクワ証券取引所でも売買が一時停止された。

 ペトロパブロフスクによると、ロシア国営天然ガス大手ガスプロム傘下のガスプロムバンクが4月20日、ペトロパブロフスクへのタームローン(証書貸付)のうち、返済期日を迎えた約2億100万ドルの元利金の返済を求めたが、これまでに子会社の売却による返済資金の調達のめどが立たず、デフォルト(債務不履行)に陥ったとしている。6月末時点の同社の資産は16億1900万ドル、負債は17億300万ドル。差し引き8400万ドルの債務超過となっている。

 今後数日以内に、同社の会社管理手続きについて、ロンドン高等法院で1回目の審理が開かれる予定。

<関連銘柄>

 iSエマジン<1582.T>、WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、

 原油<1690.T>、野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>、

 iSエマジン<1582.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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